このトップページではサイト全体で何を伝えるのかを要約します。社会的連帯経済とは何か、資本主義社会とはどこが異なるのか、どのような意味で社会的連帯経済は新たな文明につながるのか、具体例はどこの国に生れているのか、いかにすればこのような社会は実現できるのか、などについて議論しています。

 

  • 未来文明のひな形である「社会的連帯経済」(social and solidarity economy)が世界各国で生れています。私たちは、地域社会の再生への取り組みから始めて、この未来文明を創造していきます。キーワードは「協力・連帯」です。「協同・連帯」でもかまいません。人々が協力・連帯しあう社会が新たな未来文明を創造します。
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  • 未来文明のひな形である社会的連帯経済は、幼少期ではありますが欧州ではすでに経済体制としての性格を備え始めています。それはまだ完成した形ではないにしろ、経済体制に必要な理念や価値の世界、並びに制度やシステムを有しているからです。ひな形という表現をしたのはそのためです。これに比べて日本はこの点ではまだまだ遅れており途上国です。ほとんどの日本人はこのことを知りません。しかしいずれ日本も追いつかなければなりません。世界中が新たな文明に入っていくからです。
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  • 地域社会はどこでも多くの課題を抱えています。この課題を解決するには地域の人々の協力が欠かせません。多くの場合、競争社会から生れた過疎や貧困などの課題は競争では解決できないのです。地域づくりには競争とは対極にある協力・連帯が必要です。これが新たな文明のキーワードです。それは人と人をつなぐネットワークから始まります。その次は人と人の協力です。次の文明である社会的連帯経済は協力・連帯社会です。協力・連帯を基本に置くことにより「社会的連帯経済」の創造が可能になります。社会的連帯経済は、人間並びに働く人を大切にする社会です。そこから新たな文明が始まります。
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  • 地域の人々が横につながりネットワークを形成し、協力・連帯し合って地域の課題を解決し、広域的にもネットワークを形成し連帯し、世界とも連帯するところから社会がが変わっていきます。生活の場である地域社会を変えることなしに世界を変えることは不可能です。新しい社会は市民社会だからです。そのキーワードが「協力・連帯」なのです。
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  • 競争社会は変えられないし変えるべきではないと思っている人が多いですが、それは競争思想に毒されているからです。競争をなくしてしまう必要はありませんが、平和な社会を築くには協力・連帯する社会を拡大し、競争社会と逆転させることが必要なのです。競争社会は弊害が大きくなり、今では強者の社会になってしまっています。競争社会は強者による排除の世界であり、協力・連帯社会は共存の世界です。平和な社会を築くには協力・連帯社会の方がはるかに優れています。
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  • これから生まれる新たな文明は現代資本主義文明とは全く異なる文明です。資本主義社会は自由主義思想、営利企業、競争システム、市場システム、国家と経済政策など、資本主義のパラダイムと呼ばれる思想や制度から成り立っていますが、次第にこれらが問題を起こし、矛盾の拡大は経済システムの危機、人間性の危機、自然環境の危機などへと進行し、資本主義社会は崩壊の瀬戸際にあります。これらの危機を超え新たな社会を築くことは可能です。しかしそれには上の資本主義社会のパラダイムを変革することによってのみ可能です。この変革が資本主義を超える新たな文明をもたらすのです。
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  • 社会変革によって実現すべき新たな文明とは、人間を大切にする社会、働く者を大切にする社会、弱い立場にある者を排除せず共に生きていく社会、自由と正義が共にかなえられている社会、自然を大切にする社会、愛がある平和な社会です。このような社会は実現可能です。
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  • 上で述べてきたように、世界には新たな文明のひな形がすでに生れています。それは非営利セクターとして知られている「社会的連帯経済」のことです。ひな形ですからまだまだ課題が多くありますが、欧州を中心として世界各国に登場しています。日本はまだこれからです。世界に広がっている社会的連帯経済の中心は協同組合コミュニティです。日本にはまだありません。社会的連帯経済や協同組合コミュニティには次のような具体例があります。具体例の詳細な内容は「テーマ別論文・講演」のページをご覧下さい。なお、現在でも以下のような国々は社会的経済という用語を使っています。
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  • 1)スペイン・バスクのモンドラゴンの町=社会的経済かつ協同組合コミュニティ
  • 2)イタリア・イモラの町=社会的経済かつ協同組合コミュニティ
  • 3)オーストラリア・マレーニの町=協同組合コミュニティ
  • 4)韓国・原州(ウォンジュ)=協同組合コミュニティ
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  • 日本にも協同組合は多くありますが、働く人を大切にする労働者協同組合の法律がありません。また協同組合、共済、NPOその他の非営利組織が横につながる連帯組織がほとんどありません。新たな社会を築くための理念も十分ではありません。そのために協同組合コミュニティや社会的連帯経済などができないのです。現在、安倍内閣は労働者協同組合法案を議会に提出する準備をすすめているようですが、国会が空転して法案の上程は遅れるようです。また保守政権が提案する労働者協同組合法案には、理念や法案内容に問題が多いので注意する必要があります。
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  • 新たな文明社会を実現するには理念と戦略が必要です。理念とは第1に、愛、正義、自由、公正などの根源的理念、第2に、連帯、互恵、救済などの分かち合いの理念、第3に、私益・共益・公益などを調和させる理念、第4に、民主主義、参加、共存など人間を大切にする理念、第5に、働きがい、労働の人間化など働く者を大切にする理念、第6に、自然の保全・保護など自然との共生理念などです。理念とはめざす価値観で目標といえるでしょう。
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  • それら理念を実現させる戦略は地域社会レベルでの戦略、広域レベルでの戦略、全国レベルでの戦略、国際レベルでの戦略から成り立っています。地域レベルでは、例えば自分たちが住む地域の過疎や貧困などの課題を解決するために協力し合う地域ネットワークの運動が含まれます。広域レベルでは、府県またはそれらをまたぐ広域で、社会的連帯経済を構成する非営利組織が戦略を共有しネットワークを築きます。全国レベルでは、全国組織の仲間が新たな政党を設立する運動や種々の法制化運動を展開します。国際レベルでは、各国運動家が世界をつなぐネットワークを築きます。これらの戦略を実現するには、全てのレベルで人々が横につながりネットワークを形成し連帯することが必要です。このホームページでは地域、広域、全国、国際のそれぞれのつながりを説明していきます。
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  • 新たな社会は参加・民主主義型社会です。従って、新たな社会を築くためには今から市民が広範囲に参加することが必要です。地域、広域、全国、国際のどのレベルでも参加によりネットワークが広がり、連帯が強化されていきます。どのような人にも参加の機会はあります。機会を見つけたら自分なりの役割を果たせるように参加しましょう。そこから新しい文明への創造が始まります。
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